Momentrium

2012- installation

currently ongoing


Momentriumは矢印でできた「今この瞬間」を集めるシリーズで、#1 Coreは「地球の核」の方角を、#2 Futureはその人の「未来」、#3 Marsは「火星」の方角を指し示す。 記録された過去ではなく、訪問者が体験する今を、世界共通で理解される矢印というシンプルな記号を使って表現している。Momentriumで表現する矢印には、一つの基準がある。それは、「見えないけれど、今この瞬間、そこにあるもの(あると信じているもの)」を示すことである。



2012年からスタートしたこのシリーズは、矢印の光を用いて様々なタイプの作品を制作し、「今この瞬間」を表すMomentriumを生み出すことを目的としている。



Momentrium #3 mars (2014)




#3 Marsは、火星の「今」を表現。ロボットアームが光輝く矢印をゆっくりと動かし、火星の現在位置を指し示す。時々、そのロボットアームは複雑な火星の動きを軌道として再生しはじめる。リンツは、17世紀、ケプラーの法則を発見したヨハネス•ケプラーが在住していた街として知られている。リンツの大聖堂に設置された光る矢印は、ケプラーが探求したように、変わりつづけて行くものから見えてくる、普遍の秩序を気づかせる。



Momentrium #2 future (2013)




#2 Futureはその人の未来を指す。#2 Futureのオブジェは、周りに人が立つと、その人の反対方向を指すシンプルな機械装置になっている。他の人や自分の歩く速度といった様々な環境ノイズによってその方向は常に変わり、一定にとどまることが無い。自分が矢印に沿って進み、その先に来て矢印を見ると、それはもう他の方向を指している。私たちの未来はいつも、今見ると一定の方向を指しているように見えるが、そこに着いたその時に同じ方向を指しているとは限らない。未来を知るためには、まず今から未来に進むしか無い。



Momentrium #1 core (2012) (photo by Martin Hieslmair)




#1 Coreは私たちが住む地球の「核」を指す。これまでの科学者たちのおかげで、地球の中心にCoreがあり、地球は球体で、私たちは重力によって地表につなぎ止められている、という事実を「知って」いる。だが誰がそれをリアルに感じられるだろう。 #1 Coreは日常の空間の中に、ただぶら下がって、「下」を指しており、それはリンツでも東京でも北極でも地球上どこでも同様の現象を示す。正確には、地球の自転の遠心力と緯度と高度により中心の向きは場所によって微妙に異なるが、#1 Coreはいつも、ただ静かに、そこにあり、知識と現実の橋渡しをする。



Momentrium (2012-) from h.o on Vimeo.

Momentrium  (2012-) from h dot o on flickr.

Info


Selected Exhibition
  • 09.2014 Ars Electronica Festival 2014, Mariendome, Linz / Austria
  • 08.2013 Project Genesis, Ars Electronica Center, Linz / Austria


Credit

Chief: Naohiro Hayaishi

Concept: Hideaki Ogawa, Emiko Ogawa and Naohiro Hayaishi

System Development: Naohiro Hayaishi

Design: Hideaki Ogawa

Object Production: Takeshi Kanno

Art & installation: Emiko Ogawa + Hideaki Ogawa

Art Direction: Hideaki Ogawa