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2011- SmallDisconnection (ongoing)

「Googleの使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすることです。」



そんなGoogleが検索できないことがある。

それは「*(アスタリスク)」という文字情報だ。



この事実を発見し、デジタル化され全てものが検索できるような世界に一石を投じる、作品•プロジェクトが「*(アスタリスク)」である。







コンピュータの世界でワイルドカードとして使われる「*」は、その文脈でall(全て)という意味や、mandatory(必須)など様々な意味を持ちうる。もしも、Googleにそれを問い合わせるとしたら、その世界で最も重要で関連する情報を答えてくれるはずだ。







インスタレーションでは、Googleシステムに絶え間なく「*」を検索させる映像が、まず目に入る。「*」が検索できないという事実を来場者に確認させるかのようにも見られるし、まるで「*」という小石をGoogleに投げかけるかのようにも見える。







フレームの中に切り取られたGoogleのミッションステートメントや、様々な情報を検索対象物と捉え、Googleが検索可能にしていっている様子の描写は、人と情報の関わりの現在を表現している。h.oがGoogleに送付した質問では、なぜ「*」が検索不能なのか問い合わせている。(今のところ回答はない)そして「Answer to life, the universe and everything」という文章をGoogleに検索させると、ダグラス・アダムズのSF作品「銀河ヒッチハイク・ガイド」へのオマージュから、意外な答えが帰ってくる事実も伝えている。Baidu(バイドゥ)では、「*」が検索対象物になっていることも興味深い。



これらの背景への表現に対して、その隣の作品群は、h.oとしてのメッセージが具現化されている。



例えば、「*」のネックレスは、Googleグラスなどのデバイスが日常になる時代での個人としてのステートメントツールになりうるし、「* translator」は、普通の文章を*の文章に変換し、双方を翻訳可能にする実用的なツールだ。細かい「*」の切り抜きで出来上がった鹿の作品は、「生命、宇宙、そして万物についての答え」が検索不可能なことを示唆する。









このインスタレーションは、知らぬうちに、驚くほど情報化された世界に対して、対話の場を生み出す。



最後に、「*」の形の絵馬は、「検索されたくないことへの願い」を集めている。ここに集まる事柄は、情報社会の中で、何が人間らしさなのかを投影する鏡となる。







「*」はボタン一つで答えが出てくるような時代に対して、複雑で有機的な世界の存在を改めて思い出させてくれる。



* translator

http://asterisk.aery.jp/translator.php



* (2011) from h.o on Vimeo.

* (2011) from h dot o on flickr.

Info


Selected Exhibition
  • 09.2014 I Believe in Internet, urbanfarm, Leonding / Austria


Credit

Chief: Taizo Zushi, Emiko Ogawa

Concept: Hideaki Ogawa, Emiko Ogawa, Taizo Zushi

Art Expression: Emiko Ogawa, Emiko Ogawa

Installation: Hideaki Ogawa, Emiko Ogawa

Production: Takeshi Kanno