Memory of Media

2000 Video Installation

2000年フィリップモリス・アートアワードグランプリ受賞、h.oの活動を始める原点となった、1枚の写真と5つのビデオから構成されるインスタレーション。



大きな1枚の写真には、若い女性が踏みきりの前で通過する列車を待っている姿が写っている。その奥に広がる、5つのブラウン管テレビに映る映像は、写真が撮影される瞬間までの、個々の営みを5つの視点で表している。電車内の様子。電車の先頭の様子。神社の前の踏みきり。
これらが時間とともに、写真となって記憶された瞬間に収束されて行く。



窓から見えてくる外の景色であったり、次の駅で乗り込んでくる人であったり、踏みきりの警報機であったり、といった無数に存在する個々の営みは、それぞれ固有の時間軸を持っているにも関わらず、これらはある瞬間においてピタリと交わる。そして次の瞬間にはまたそれぞれの時間軸に戻って行く。



写真と映像による一瞬と連続の対比。映像という分節化された世界を再構築することで見えてくる時空間の奥行き。1枚の写真の後には、同時間をそれぞれに生きる人々の無限の営みが広がっている。



舞台となったのは、2000年残暑の厳しい江ノ電と、御霊神社(ごりょうじんじゃ)。前者は湘南地方を海岸に沿って走る単線列車であり、後者は東鏡にも登場する900年以上の歴史を持つ神社である。列車が神社の鳥居のすぐ前を通り、Memory of Mediaでは踏みきりの前を通過するという一瞬に焦点を当て、日常のドラマが展開されている。



この作品が示すのは、今この一瞬さえも計り知れない偶然性で構成され、それが今この瞬間に世界で、宇宙で繰り広げられている、という事実である。Memory of Mediaは、個々の事象の複雑性が生み出す一瞬の不思議さを捉えた象徴の風景である。



Memory of Media (2000) from h.o on Vimeo.

Memory of Media (2000) from h dot o on flickr.


Info


Selected Exhibition
  • 07-10.2010 h.o solo exhibition 2010, Linz / Austria
  • 03-4.2004 h.o solo exhibition 2004, Tokyo / Japan
  • 07.2001 Philip Morris Art Award Osaka, Osaka / Japan
  • 06.2001 Philip Morris Art Award Tokyo, Tokyo / Japan
  • 02-04.2001 Emerging Artist from Japan, New York / United States
  • 04.2000 Philip Morris Art Award 2000 Group Exhibition, Tokyo / Japan
  • 10.1999 1999 exhibition, Kangawa / Japan


Credit

Chief: Hiroaki Nakasugi, Satoshi Onodera, Shota Ishimura

Concept: Hideaki Ogawa, Hiroaki Nakasugi, Satoshi Onodera

Motion graphics : Hiroaki Nakasugi, Shota Ishimura, Hideaki Ogawa

Sound Design: Satoshi Onodera

CG : Tomonori Kondo

Photo : Hideaki Ogawa

Camera Team : Hiroaki Nakasugi, Shota Ishimura, Hideaki Ogawa, Satoshi Onodera, Yukiko Okamura, Tomonori Kondo, Yohei Okano, Kaori Honda, Sakura Toyabe, Emiko Enkawa

Art Direction: Hideaki Ogawa



Support by: Philip Morris Art Award, SONY USA